「このままでいい」と思えない子育て
発達障害の子どもを育てながら、自分に限界を感じた事はありませんか?
褒めても怒っても、困った行動はなくならない。
発達障害を勉強しても、何をやっても、事態がよくならない。
怒らないと決めても、子どもを怒ってしまい、自分に限界を感じる…
子どもと安心して過ごせない、どうしたらいいのかわからない。
私にはありました。
多くの機関に相談し、支援やペアレントトレーニングをうけて、発達障害を勉強しても、楽になりませんでした。
この子育てが楽になる時は、この先あるんだろうか?
ずっとそう思って子育てをしてきましたが、「マインドフルネス」に出会い、勉強しはじめてから、徐々に気持ちが楽になりはじめました。
ここでは、子育てを楽にしてくれたマインドフルネスについて紹介したいと思います。
自分の思考パターンが自分を苦しめている?!
私は、多くの機関に相談し、支援をうけ、ペアレントトレーニングも受講し、一時はうまくいっても、また、次の問題にぶつかることを繰り返しました。
そして次第に「うまくいかない原因は、自分の考え方にあるんじゃないか?」と思うようになりました。
過去のうまくいかなかったことを 思い出しては落ち込み、将来を悲観しては不安になる、困り事に注目した、この思考パターンが、いつまでも苦しい原因ではないか と思いました。
暇になると、子育てでうまくいかなかった過去を思い出しては、毎日気分がふさいでしまう。
この、自分を苦しめる考え方や感情から離れるために、役に立ったのが「マインドフルネス」でした。
マインドフルネスの効果
「今日も子どもに怒ってしまった。あの対応は失敗だった。私ってダメだな」
というような、ネガティブ思考をグルグルと頭の中で繰り返したりしていませんか?
ネガティブ思考を繰り返している(反芻思考)と、鬱になりやすいと言われています。
しかし、マインドフルネスの実践で、「気づき」の訓練をくりかえすことで、自分を苦しめるような思考の癖をストップすることができ、心身が安定していきます。
また、よそのお母さんに謝らなくてはいけなくなり、ストレスが溜まって、甘いものをやけ食いしてしまった事はありませんか?
嫌な事が起きた時、怒りや悔しさで、一層イライラしたり、やけ食いをしてしまったり、過剰な形でストレスに対応してしまうことはありますね。
自分に湧いてきた思考や感情に対して、過剰に反応するのでなく、今の自分に意識を向ける事ができていれば、ありのままの思考・感情、モノゴトの認知ができ、ネガティブな感情に振り回されずにいられるわけです。
その他にも、マインドフルネスで、脳科学の分野で、脳が変化することが証明されています。
ハーバード大学のMRIを用いた研究では、マインドフルネス・ストレス軽減法(MBSR)を8週間行なうと、
「自己認識」や「思いやり」を司る前頭前皮質の部位が大きくなり、
反対に、ストレスと関係する古い脳の部位(脳幹、扁桃体)は、小さくなることが明らかになっています。
また、マインドフルネスは、不安、鬱、ストレスの減少に効果があるという研究報告がされています。
また、注意力、集中力、ストレス管理、衝動の抑制など自己コントロールの様々な能力が向上します。
その他にも、睡眠の質の向上や、免疫機能の改善など、色々な効能が報告されています。
米国企業や大学でも取り組まれている
マインドフルネスは有名なGoogle社、フェイスブック社など、米国企業で企業研修に取り入れられています。
日本の大学でも研究が進んでおり、慶應義塾大学や関西医科大学などのWEBをのぞいても情報が得られますよ。
マインドフルネス瞑想ってなんか怪しいと思っていても、科学的根拠があるとわかると、少し興味がでてきたのではないでしょうか。
私が体験したマインドフルネスの変化
私がマインドフルネスの実践で、感じた自分の変化について挙げてみます。
・ネガティブなぐるぐる思考を止める事ができるようになった
・そもそも怒りっぽくなくなってきた
・ストレスが減り、いい気分でいられる時間がふえた
・精神的な疲労が回復し、疲れて動けなかった夜でも、家事がはかどるようになった
・眠れない時に行うと、眠れるようになった
・甘いものの過食がやめられた
以前 夜の炊事は、一日の疲れがたまっていてすぐに取り掛かれず、休み休み行っていました。
夜のくちぐせは「疲れた」でした。
また、夜には一日の疲れがでてきて、疲れから甘いお菓子を次々たべてしまい、健康診断でもHbA1c(過去1~2ヵ月の血糖の平均値)が異常値に入っていました(;^_^
午後にマインドフルネスを行うようになってから、疲労回復できて、夜の家事がはかどるようになったことに気づきました。
また、疲れた時にマインドフルネスの「食べる瞑想」方法で甘いお菓子を食べると、少しの量で満足できるようになり、健康診断もHbA1cは、なんと正常値に戻りました。
こうなってくると、マインドフルネスをやった方が明らかに調子がいいので、毎日行うようになりました。
また、マインドフルネスの実践で、短期間で劇的な効果は得られにくいのですが、地道に実践していくことで、徐々に楽になり、いい気分ですごせるようになっていきました。
沸いてでてきたネガティブ思考に気づいて、自分で止める事ができるようになったり、ネガティブ思考があまりでてこなくなりました。
また、通りがかりの犬がかわいかった事や、コーヒーがおいしいなど、日常にありふれた、何気ない事から、ここちよさを得られるようになりました。
そんなことが積み重なって、子育てで悩むばかりの日常から、気分よく過ごせる日常が取り戻せるようになりました。
マインドフルネスのやり方
では、マインドフルネスのやり方を紹介したいと思います。
マインドフルネスでは、自分の体に起きている五感に意識を向け続け、思考がでてきたら、今の自分の体の感覚に戻る事をくりかえします。
具体的には、こんな事をやります
・呼吸瞑想 座って、自分の呼吸に注意を向け続ける練習
・ボディースキャン 意識を集中する場所を、自分の体の色々な場所に動かしていく練習
・食べる瞑想 五感に意識を向けながら、食べる動作に注意する練習
・歩く瞑想 歩く動きや、その時の五感に意識をむけつづける練習
・慈悲の瞑想 自分や自分以外の人の幸せを願い、気持ちを整える練習
道具もほとんど必要なく、一人で継続するために、場所もお金もあまりかかりません。
瞑想というと、じっとしていて、雑念がうかんではいけない、無になるというイメージがありますが、マインドフルネスは少し違います。
思考が浮かんだことに気づいて、呼吸や体の感覚に意識を戻すことが大切です。
気づいて、体に戻る繰り返しで脳が鍛えられます。
また、じっとしている事が苦手だと思う人も、「歩く瞑想」では動きながらからだの変化に注意を向け続けるので、動いていても瞑想できますよ。
それぞれの詳しい取り組み方は、長くなるので別の記事にて紹介したいと思います。
いかがでしたか?
マインドフルネスを実践すると、過去の嫌な思い出や、未来の不安など、ネガティブな感情に振り回されないようになってきます。
継続するうちにストレスが減ってきて、
「前はどうしてあんなに落ち込んだり、気分が悪かったのかな?」と思う日が訪れますよ。
一度しかない子育てを、過去や未来でなく、今の子どもを捉えて楽しめるようになっていきましょう!
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